夫の海外赴任時、妻の仕事はどうなる?休職のメリット・デメリット

渡英準備
ロンドン生活その他渡英準備
この記事は約4分で読めます。

夫が駐在になったけど、私は仕事をどうしたら良いだろうか?
そんな悩みを抱える方はたくさんいると思います。

「駐在妻」って聞こえは良いけれど、これまでのキャリアを中断して海外についていくのも覚悟のいること・・・

私自身は、勤めていた会社に「配偶者海外転勤休職制度」という制度があったため、それを使って渡英してきました。ありがたい制度ではありましたが、休職を決断したあとも悩みがあったことは事実です。

これまでの経験をもとに、休職することのメリットとデメリットを解説したいと思います。

配偶者海外転勤休職ってどんな制度?

その名の通り、配偶者の海外赴任に帯同するために休職できる制度です。
制度の名称や規定内容は企業によって異なりますが、大体は以下のような内容になっているようです。

✔︎ 入社3〜5年以上の正規雇用社員が対象
✔︎ 休職期間は2〜3年
✔︎ 復職が大前提
✔︎ 制度の適用は一回限り(再取得不可)
✔︎ 休職期間中は無給

私の場合は、最大2年間の休職が認められました。
女性活躍推進や働き方の多様化から、このような制度を導入している企業が増えてきているようですが、まだまだ数は少なく、周りに同じ境遇の人がいなかったため全てが手探りの状態でスタートしました。

配偶者海外転勤休職-メリット

①帰国後も正規雇用として元の職場に復帰できる
②休職期間中も厚生年金に加入するため、将来の年金受給額が少し多い
これまでのキャリアを一時中断することになったとしても、元の職場に席がある安心感は大きいと思います!帰国後すぐに安定した収入を得られることは最大のメリットですよね。

配偶者海外転勤休職-デメリット

①休職期間中も社会保険料を支払わなくてはならない
②現地での医療費は、ほぼ自己負担となる場合が多い
③配偶者の扶養家族に該当しないため、配偶者の勤務先からサポートを受けられないことがある
休職中は給与がないため、社会保険料は毎月口座振込で会社へ支払っていました。会社が社会保険料を半分払ってくれているのは本当にありがたいことなのですが、無収入の状態で毎月数万円の支出があるのは・・正直キツイです。
おピヨ
おピヨ

(休職前のハナシ)

社会保険料が算定される4-6月は目指せ残業ゼロ!

これから支払う社会保険料を少しでも少なくしたくて、

等級を低くする努力をしました。w

そして、個人的に最大のデメリットと感じるのが②の「現地での医療費負担」です。
NHS(National Health Service/国民健康サービス)での治療であれば、自己負担額は無料(もしくは少額)で済みますが、なかなか予約がとれずサービスの質も良くないと聞きます。
医療英語でのコミュニケーションも難しそう…

そのようなワケもあって、日系の病院(=民間の病院)に行くわけですが、そうなると医療費はかなり高額!!駐在員とその扶養家族は勤務先の会社が費用を負担してくれることも多いようですが、休職中は扶養家族に該当しない(全額自己負担)」というのが悲しい現実です。

現地での医療費をカバーしてれる保険(=駐在保険)に加入してる人も多いみたいですが、保険料が結構お高いです。社会保険料に加え、任意加入の保険料の支払い・・・一年間海外で安心して生活するために一体いくらお金を払えば良いのでしょうか。。

「退職」という選択肢

ここまで「休職」について解説してきましたが、もちろん制度がない場合は「退職」せざるを得ませんよね。ただ、退職にもメリットはあると思います!取得するビザの種類にもよりますが、海外で働くという選択肢が無いわけではありません。

実際、私は休職のデメリットのほうを強く感じるようになってしまい、休職から一年経って退職を決断しました。(退職を決断した理由はまた別で投稿しようと思います。)

「再雇用制度」を導入している企業も増えているみたいなので、一度確認してみるのもアリかもしれません。経験者の声で会社も新制度の立ち上げに動き出すかも・・!!

どうかあなたの選択が、ベストな選択となりますように。

タイトルとURLをコピーしました